引越し業界の最大手である「アート引越センター」は、引越しの集中する3月下旬~4月上旬の受注を、前年の8割ほどに抑える取り組みを始めました。
このニュースは引越し業界としては、衝撃が走るほどスゴイことです。人材はボロ雑巾のように使い切る引越し業界では異例とも言えます。
引越しの繁忙期は想像を超えるヒドい状況
引越しは年間でも3月~4月上旬にかけてもっとも集中する特性があります。
その集中の度合はとても過酷で、引越しがすべて完了するのが夜の12時を回ることも良くある話しです。そのため従業員は疲弊し、集中力の低下が起こります。
そこに追い打ちの様に、短期アルバイトやその日限りの人材派遣など、まったくの未経験者を大量に現場へ投入するので、引越し作業は著しく作業レベルが低下します。
引越し作業は難航し、荷物を落としてしまうことやタンスなどの家財を壊してしまうこともあります。
せっかくの新居にキズを付けてしまう事故も頻発するので、繁忙期である3月~4月は引越しを避けたほうが良いとも言えます。
しかし、引越し時期を変えることは現実的には不可能な場合が多く、殆どの人は繁忙期と分かっていても引越しを依頼するしかありません。
引越しの現場はカオスである
引越し業界を知っていれば当たり前の事実ですが、3月~4月の繁忙期は信じられないほどの詰め込みようです。
とにかく受注しまくりで、引越しの依頼を受け付けます。年間で一番稼ぐことができる時期なので、キャパを超えてでも引越しを受注します。
引越し作業は荷物の量に応じて、2名~5名くらいのチームで編成されます。そのチームがそれぞれ1日に1件~2件の引越しを行うのが通常の業務となります。
しかし、引越しの繁忙期ではその件数が3件~5件などと膨らみます。尋常ではないほど体力を消耗し、朝早くから夜中まで休憩も取れず働き続けることになるのです。
引越しをする人たちは特別な人間ではありません。体力が無尽蔵に供給される訳ではないのです。
短期のアルバイトが来ない
これほど過酷な作業とは知らず、軽い作業程度に思って入社したアルバイトは多くいます。
そんなアルバイトは1日の作業を体験しただけで逃亡する者が続出します。雇っても雇ってもスグに辞めるアルバイトと、1日で来なくなる人材派遣。
そうなると現場作業は人手が足りない状態からスタートです。各チーム欠員を抱えたままの引越し作業になるので、当然ですが作業時間は余分にかかります。
1件の引越し作業で1時間~2時間遅れになることは当たりまえ、それが3件~4件もあれば最終的に作業完了するのが夜中になるのは、容易に想像できると思います。
奴隷制度のような引越し作業員
いつも思います、引越し業界の作業員は「奴隷」のようだと。
安い賃金で「奴隷」のように働かされています。超絶ブラック業界なので仕方がないのですが、さすがにやり過ぎです。
こんな業界なので、アリさんマークの引越社が提訴されるのも分かります。
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アート引越センターの取り組みは素晴らしい
アート引越センターの「受注を8割ほどに抑える」取り組みはスゴイことです。
その場の見た目の売上に注力する、引越し業界の中で売上減になることを承知で受注を抑制することは賞賛に値します。
引越し業界の歴史の中で、このような取り組みが行われるのは大歓迎です。
超絶ブラック業界に少しでも改革があるのは素晴らしいことだと思います。
アート引越センターは過去6年間で5度のオリコン1位
他の引越し業者とアート引越センターが決定的に違うのは、顧客目線であることです。
その証拠にオリコン引越しランキングでは直近6年間で5度の1位を記録しています。
いま現在でライバルがひしめき合う引越し業界の中で、オススメな業者と聞かれたら迷わず「アート引越センター」と答えます。
他社の取り組みといつも違うのは「アート引越センター」だけです。
引越し業者が決まっていないなら「アート引越センター」を候補に入れると良い
もしも引越し業者選びに迷っているなら「アート引越センター」を見積もりに呼んで他社と比較すると良いでしょう。
比較は料金の安さも重要ですが、「質」の高さも重要です。
少しの料金をケチったため、荷物や家財、家屋が壊されては意味がありません。
しっかりと「アート引越センター」を含めた業者を比較することをオススメします。