数々の引越し作業をしていると、それぞれの家でフローリングの違いが大きいと気づきます。
フローリングの違いを大きく感じるポイントとしては、傷が付くかどうかが引越し屋にとって重要なことでした。
傷つきやすいフローリングが多く存在する
引越し屋泣かせのフローリングとはとにかく傷が付きやすいというものです。
少し家具を置くだけで簡単に傷が付いてしまうものが存在します。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、新築の家は最初どれもフローリングがある程度はキレイになっています。
しかし、生活していくと簡単に無数の傷が付いてしまうフローリングが数多く存在しているのは確かな話しです。
その要因は何かは正直分かりません。施工業者が予算を削っているのか、購入する側に責任があるのかは分かりません。
しかし、そんな責任の所在は分かりませんが、引越しをするだけで傷だらけになるフローリングがたくさんあるのです。
傷つきやすいフローリングとは
タンスやソファーなどの家具を置いただけで傷がつきます。そのままそっと上から降ろすように家具を設置すれば、傷をつける行為を最小限に留めることができますが、そんな引越し屋の努力も虚しく、設置後の家具を少しでも引きずってしまえば一大事なことになります。
信じられない話ですが、フローリングのレベルは色々とあり、そしてコーティングも様々なレベルがあります。
特に一時期引越し屋泣かせであったのは、ある不動産メーカーのマンションシリーズに使われたフローリングでした。
そのフローリングは例えるのであれば「紙」のようなフローリングと言ったら良いのでしょうか、実例としては人の爪でさっと引っ掻けば簡単に爪の跡が残る代物でした。
そんなフローリングのために引越し屋は細心の注意を払って引越しをしましたが、「引越し屋にフローリングを傷つけられた」とクレームが多く出るために、皆がその物件の引越しをするのが嫌でした。
傷つきやすいフローリングとは言えない理由
初めから「このフローリングは傷つきやすいですよ」とお客さんに言いたいのですが、大手引越し会社はそんなことは言えません。
その理由としては、不動産メーカーの品質にケチを付けることになるので、物件の不備や家屋に傷があることを指摘してお客さんに告げることは、メーカーから引越し会社にクレームがくるので出来ないのです。
メーカーからすると「余分なことは言うな」という事です。
そのため、マンションや戸建てに関してはお客さんに対して「この物件は良いですよ」と褒めることが必要になるのです。
そんな中で紙のようなフローリングでの作業は至難の技です。少しでも家具を引きずればフローリングに傷が付きます。そうなればクレームになり、結果的には補修はかなり難しいために金銭での示談になります。
その示談金は当日の作業員での負担であったので、本当にこのような物件を引越し作業をすることは皆が嫌でした。
コーティングでの差が大きくでる
そんな紙のようなフローリングは極端な例ですが、通常のフローリングでも色々と強さに差が大きくありました。やはりお金のかかった物件は傷がつきにくく、引越し屋としても作業が格段にしやすかったです。
素材の良さにプラスして、お金の掛かっている家はフローリングにはしっかりと高品質な良いフローリングコーティングが施工されています。
本当に良いコーティングはかなりハードに家具を引きずったりしても、ほとんど傷は付きません。安い物件とは全然違うの体感しました。
安いフローリング素材に、コーティングもしていないような場合は本当に数年でフローリングがボロボロになるのは容易に想像できます。
物件を購入した側からすると、最低でも数千万円以上する買い物をしたのに、数年でボロボロになるなんて想像もしていません。
しかし、実際は2000万円～4000万円くらいの物件であれば、フローリングにお金をかけていないことがよくあると言えます。
コーティングはしっかりと施工しましょう
ハッキリ言います。何百件以上も引越しを行ってきた経験から言わせてもらうなら、しっかりとしたコーティングをしましょう。中途半端なワックスなんて意味はありません。
簡易な安いワックスは始めのうちはキレイに輝いているように見えますが、効果は一時的なものです。スグに後悔することになるでしょう。
そして一番コーティングの効果を感じるのは犬などのペットを飼った時です。ペットの爪は容赦なくフローリングを傷つけます。コーティングをしていないフローリングは数年で無残にもボロボロになるのです。
一生住む予定で購入した物件なら最初の投資は必要
分譲マンションや戸建てを購入したということは、よほどのことが無ければ一生をその家で過ごすことになると思います。
それなのに購入して数年でフローリングがボロボロになるような状態を分かっていても、対策をしないのでしょうか？
マンションや戸建てに住みはじめてから犬や猫などのペットを飼い始めるかたは、とても多くいます。賃貸ではペットの飼育は禁止されている場合がほとんどであるため、その反動は大きいと言えます。
多くの方はペットと暮らす生活を夢見ていると思います。
そんな状況でフローリングのコーティングを行わないことや、簡易なもので済ますことは本当に避けた方が良いのです。
最初にかかる費用は少し余分に掛かると思いますが、後悔のない投資になることは間違いありません。実際に多くの方の引越しを見て本当にそう思います。
数千万円で購入した物件のフローリングがこれでは可哀想だなと感じたことは凄く多かったのです。
今から引越しを考えている方は遅くはありません
引越しまでに時間があるなら、絶対にコーティングを検討することをオススメします。
荷物を搬入してしまうと正直なところ、手遅れになります。そのままフローリングが傷んでいくことを見ているしかありません。
あとで後悔することを想像できるなら、コーティングは絶対に検討しましょう。その結果、予算的なことなどを総合的に考えコーティングをしないと結論に至ったならそれでも良いと思います。
しかし、一番良くないことは考えもしなかった結果、数年後にボロボロなフローリングになっていることです。
後悔してもしきれません。
比較して本当に満足いく方法を選択する
不動産会社の薦めるコーティングを検討するのもひとつの方法です。
しかし、フローリングの施工会社は数多くあり、その施工方法も多種多様になります。
後悔のないコーティングを施工するなら、色々と比較することをオススメします。比較するのにお金は必要ありません。
少し労力が必要かもしれませんが、これから一生を過ごす大切な家のことであると考えれば大した問題ではありません。
本気でフローリングについて考えてみましょう。
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