引越しの時にはいろいろな荷物がある為に注意が必要ですが普通に考えると壊れやすい「食器」や家具、家電のことが心配になると思います。
しかし引越しの時に注意するのは壊れやすいものだけではありません。よくよく考えると壊れにくい物であっても細心の注意が必要な場合があります。
引越しは布団の「汚損」に注意
「布団に注意」と言われても、何を注意する必要があるか分からないのではないでしょうか。
布団は食器や家具などと違い落として割れるようなことはありません、当たり前のことだと言えます。
それではなぜ引越しの時に布団に注意が必要なのでしょうか?このことは衣類の運搬と同じような「汚損」についての注意となります。
布団の汚損とは
布団とは当たり前のことですが陶器やプラスチックではありません。柔らかいために壊れにくいと言えますが汚れには非常に弱いといえます。
当然ですが水などの水分にも注意が必要になるので思った以上に運搬に気を使わなくてはいけません。無造作に布団を運ぶと汚れてしまい簡単には元のようにきれいにはなりません。
つまり他の家財と比べても汚れに極端に弱く注意を払って運搬する必要がある重要な家財という訳です。
引越しの時にもらえる「布団袋」は良くない
引越しの時には布団の運搬用に引越し業者から「布団袋」を貰える事があります。特に大手引越し業者からは間違いなくダンボールとガムテープ、そして布団袋が必ずもらえるといえます。
しかし引越し業者から用意された「布団袋」は品質があまりよくないために簡単に破れてしまう事が問題といえます。
当然ですが作りも簡易なために完全に封ができる様にはなっていません。布団袋の口があいた状態になっているため中に入れた布団が簡単に汚れが付着する状態といえるのです。
あまり多くの布団を入れ過ぎると布団袋の中から布団が露出してしまうこともあるので汚れやすい欠点があります。
引越し作業員が布団を汚す
布団が汚れるポイントとしてはいくつか考える事ができますが、最大の要点は作業員の汗と汚れが布団に付くことです。
引越し作業員は作業を走って行います、それは時間的な制約がある為に歩いてのんびり作業していては終わらないからです。本当に激しいスポーツをしている様なものと言えるでしょう。
そんな状況では大量な汗がでます、運動量が激しいので冬場でも汗がでることを止める事はできません。
その様な汗をかいた作業員が布団袋を運べば汗が付着することになります。あまり気分が良い物ではありませんが、引越しが終わった段階で汗が付着した布団袋は捨てればよいのです。
しかし本当の問題は引越し業者が用意する布団袋は品質が良くない為に、簡単に破れてしまい中の布団が露出してしまうことです。
そして布団袋の口が完全に密閉できない簡易な構造のために、汗が直接「ふとん」に付いてしまう事があるのです。
そんなバカなと思われる事でしょうが、引越しの現場では布団は一番手荒に扱われます。それは単純に「壊れない」ために作業員も丁寧には扱わないのです。
「布団袋」は重量があるため抱きかかえる必要がある
布団袋を運搬する際には作業員が抱きかかえる必要があります。布団袋はかなりの重量になるために手先だけで持つことはできません。
その為にしっかりと抱きかかえる形になるので、引越し作業員の「汗」や「汚れ」が布団に付着することになるのです。
こればかりは引越し業者からもらう簡易な布団袋だけでは防ぎようが無いといえるのです。
トラックに積むときも荒く扱われる
布団はトラックに積み込む際も手荒に扱われます。他の荷物の隙間や一番上の空間にねじ込むような事が多く発生します。引越しの荷物はすべて家財の形がちがう為トラックへの積み込みは大変難しいと言えます。
布団袋は簡単に形を隙間にあわせて変える事ができるためにトラックへ積み込みの調整弁的な使い方をされるのです。ひどい言い方をすれば荷物の隙間に合わせてねじ込むための都合のよい荷物であるのです。
この様な状態では引越し業者から貰えた簡易な布団袋では中の布団が露出する為、汚れが簡単に付くことになるのです。
防止策は布団袋を二重にする
一番現実的な防止策としては布団袋を二重にする事です。
まずは自分で布団袋を用意して布団を入れます。その外側に引越し業者が用意した布団袋をかぶせる様にします。この様に二重で布団袋に入れる事をすれば中の布団は汚れることがありません。
汗などの汚れが布団袋に付いたとしても引越しが終われば引越し業者から貰った一番外側の布団袋は捨てれば良いのです。
つまり引越し業者が用意した布団袋は、汚れ防止の使い捨てのためだけに使うということです。
この様にすれば中に入れた自分で用意した布団袋は汚れずに済みます、そして肝心の布団はきれいな状態で運搬できるという事です。
自分で用意する布団袋は圧縮袋でも良い
この方法は非常に効率が良いといえます。あらかじめ布団を圧縮袋に入れておく事により布団をコンパクトにできます。その状態で引越し業者が用意した布団袋に入れることにより汚れ防止になるのです。
この方法は収納面でも容量を節約できるためにおススメできると言えます。ただし布団を圧縮することに抵抗がある方もいますので自己判断でお願いします。
ふとん用圧縮袋
ふとん袋(圧縮なし)