引越しの重要な要素としては荷物の荷造り、いわゆる梱包をお願いするプランがあります。
各社呼び方はさまざまですが「らくらくコース」や「らくらくパック」などと呼ばれることがあります。
繁忙期は短期アルバイトが多い
以前「引越しの時はアルバイトに注意が必要という事実を知りましょう」という記事でも書きましたが引越しの場合アルバイトには要注意が必要です。
そのアルバイトの業種はさまざまですが荷物を梱包する「荷造り」も重要なアルバイトの仕事になります。荷造りに関しては技術面も必要ですが日頃の育ちがモロ出ることになります。
日頃じぶんの荷物も整理整頓できない学生が仕事だからと言って出来るかどうかは考えれば分かることではないでしょうか?
長期のアルバイトなら徐々に経験を積んで行くことで梱包技術も向上することは当然のことです。
しかし短期アルバイトは技術が向上する前に契約期間を終えるのです。その期間中はとにかく日々の梱包という仕事をこなす事で精一杯で作業の良さなど考える余裕もありません。
引越しの繁忙期は毎日膨大な引越し件数を捌かないといけないので質より量を求められるのです。質を優先した結果、受注した荷造りができなかったという訳にはいきません。企業として当たり前のスタンスであるのは当然といえます。
数をこなして利益を得ることが引越し繁忙期に求められる為に梱包をするスタッフも未経験者が大量に投入されるのです。
繁忙期の作業低下は引越し業界に問題があると言えます。短期アルバイトでもしっかりと教育、研修を行えば社会人であるフリーターよりも覚えが早く戦力になる者が多くいるので非常に残念です。
センスで決まる梱包技術
梱包作業の質はほとんどの場合センスで決まります、センスと言うより日頃の育ちとも言えます。それはどのような事と疑問に思うかもしれませんが日常から整理整頓をしている人の梱包は丁寧で理にかなっています。
しかし日頃から片付けなどしたことが無い甘やかされた「おこちゃま」は片付けと言えば親がやってくれます。
そのような、当たり前なことも出来ないアルバイトが大量に雇用されるのが、引越し繁忙期であるのです。
「梱包はプロがやってくれるから安心」などとは思わないことが重要です。確かに日頃から梱包を仕事としてしっかり行っている方も多々いますが繁忙期に限っては人数が圧倒的に足りません。
仮に3名の梱包スタッフがくる場合には1名がベテランなら良い方だと認識した方が良いのです。つまりほとんどはシロウトが梱包をするので引越し繁忙期の梱包作業はクレームがとても多く、内情を知っている転勤族の方は荷造りコースは選択しない方が多くいます。
それは過去にひどい目にあった経験から自分で梱包した方が確実で破損も出ないことを身にしみて分かっているからです。
梱包の不備とはなにか?
シロウトの短期アルバイトが梱包をするとどの様な作業をするか実例をご紹介します。嘘のような本当の話なので参考にして頂ければと思います。
1.勉強机などの引き出しの中身をそのまま段ボール箱に流し込む
これこそ嘘のような本当の話しです。通常梱包とは1点1点緩衝材に包みダンボール箱の中に入れていきます。しかし信じられない事に引き出しをひっくり返してダンボールの中に水を流しこむようにザザッ~と一気に流し込みます。
普通の神経では考えられない事ですが短期の学生アルバイトではこんな非常識もあるのです。この話は実際にあったことです。作り話ではありませんので他人事なら笑えると思いますが自分自身に降りかかってきた場合は笑えない事になります。
その後は当然大クレームになりました、たくさんの物がダンボールの中にグチャグチャに入っている様はビックリした事でしょう。当然ですが多くの物が壊れて酷い状況でした。
2.食品と靴を一緒のダンボール箱の中に入れる
常識の問題になりますが短期アルバイトには常識が通じない者も多くいるのです。
普通は食品は食品だけでまとめてダンボール箱の中にいれますがこのアルバイトは何を考えているのか食品と下駄箱にあるものや靴を同じダンボール箱に入れたのです。
靴のニオイが食品に付いてしまう事だけではなく靴に付いた砂などの汚れが食品に付くのです。常識があればこんな事にはなりませんが未成熟な短期アルバイトは平然とこの様なことを起こすのです。常識を持った人からすると信じられない思考回路で理解に苦しみますが事実この様な人はたくさんいます。
3.書類や書籍を折ってダンボール箱に入れる
普通の考えで言えば書類は折ってはいけない、本などの書籍に関しても折り目や傷を付けないように丁寧にダンボール箱の中に入れていきます。しかしとにかくダンボール箱に入れ込むことを再優先させる為に平気で書類や書籍を折ったり傷をがつくような状態で箱詰めするのです。
お客さんからクレームで言われたことは「シロウトでもこんな梱包しないぞ!」確かにそうです。
普通の考えではシロウトでもこんな酷い梱包はしませんが実際にはお金を貰って梱包する「プロ」がシロウト以下の作業しか出来ないのです。
繁忙期に荷造りを依頼するなら小学生に依頼したと思うこと
引越し繁忙期にどうしても荷造りを依頼する必要がある場合は梱包スタッフの作業を常に監視することが必要となります。
特に危険なことは梱包スタッフを部屋でひとりにする事です。
ひとりになれば時間の短縮の為に通常では考える事が出来ない事をする可能性があります。
事故を防止するためには梱包スタッフの事を小学生ぐらいと考えれば理解できると思います。小学生相手なら常に見ておく必要があるのは当然であり突拍子もない事をすることも想定できるでしょう。
まとめ
引越し繁忙期にダンボールへ小物の荷造りを依頼するのであれば不備が起こる前提で望みましょう。
この時期は短期アルバイトが多くいますので、壊されたく無い物は必ず自分自身で梱包することが必要です。
記念の品で二度と同じものが手に入らない物を壊された方もたくさんいます、引越し業者を信用し過ぎると取り返しの付かない事になるので過信は禁物です。
特に作業員の方は気さくな方も多くいますが作業に関しては別物であることは忘れてはいけません。愛想が良いイコール作業が良い訳ではありませんので油断は大敵です。