引越し屋泣かせの荷物の代表として「自転車」があります。
引越しの荷物の中で、タンスなどの家具や冷蔵庫などの大型家電は気にする人は多くいますが、自転車のことを気にする人はごく僅かです。
しかし実際には自転車ほど、引越し作業員を苦しめるものはありません。
引越しのトラックに積み込みづらい「自転車」
引越しの見積もり時に忘れてしまいそうな荷物としての代表に「自転車」が有ります。
この自転車が実はかなり厄介な奴でして、引越し作業員泣かせな荷物の上位ランクの常連さんと言っても過言ではないでしょう。
自転車はどの様に積むのか?
通常考えられるトラックへの積み込み方法ですが、基本的に一番最後に積み込む引越し業者が大半であるのです。
なぜ最後に積むのか?
自転車はフレーム構造で出来ているため、あまり体積はありませんがトラックに積むとなれば大変なスペース効率の損失が発生します。
自転車の上には他の荷物はほとんど積む事が出来ません。もし自転車の上に荷物を積んでしまえば何が起きてしまうのでしょうか?
簡単な事ですが自転車の上に積まれた荷物の重量に耐え切る事ができない為に破損が起きるのです。普通に上からサドル部分だけに重量が加わるのであれば問題は無いのですが、トラックに積み込みしてから移動をすれば色々な方面から圧力が加わります。
それこそ横からも圧力が加わる為に自転車のパーツが曲がる事もあるのです。
横からの圧力に弱い自転車
特に弱いパーツはタイヤを構成する部分のスポークやリムと呼ばれる部分ですが、その他のパーツも横からの圧力が加わることは想定されていないため簡単に曲がってしまいます。
自転車のカゴなどは良く曲がる事が多いのは周知の事実なのです。
自転車を積む時は積載量が減る
植木の時と同じく自転車を積むスペースを考える必要があります。
植木と同様で自転車の周りのスペースは荷物を積み上げることが出来ません。そのために著しく積載量が減るのです。
参考記事
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荷物の一番上に積むのは駄目なのか?
積み込みする際に一番下の位置が駄目であるのなら一番上に積めば良いと思われるはずですが、はっきり言ってお勧めしません。自転車自体は大丈夫ですがその下に積み込まれている荷物が傷つくからです。
トラックの一番上に積むという事は天井くらいの高さの場所に自転車を横向きで横たわる様に積みます。その場合を想像してみて頂きたいのですが、色々な自転車のパーツが飛び出ている為に他の荷物に突き刺さるのです。
それこそトラックの移動の際の振動で自転車の下に積んである荷物が傷だらけになるのです。ダンボール箱が下にある場合は穴が開いてしまう事もあるのです。
見積もり時に容量だけを計算する営業マン
植木の時と同様に体積の計算しか出来ない営業マンが多いのです。確かに体積計算であればトラックに乗るはずが、荷物の事を考えた場合に無理がある事が多いのです。
しかし営業マンからするとトラックに乗る量を見積もりしているのであって、危険性はどうでも良いと考えている者が多くいる事も事実なのです。
契約を取るためには金額が重要であり、金額を安く提示できなければ他社に負けてしまうと思う気持ちが、より小さいトラックサイズの提案をする為に自転車のことは深く考えない様に陥るのです。
無理やり積み込む引越し作業員
当然ですが引越し作業員は契約分の荷物は全て積み込まなくてはなりません。荷物が積み切れないでは通らないのです、あくまでも契約になるので必死に積み込みします。
多くの者はたとえ自転車やその他の荷物が傷つく危険性があっても、何とか努力をして積み込みをします。
複数台数の場合リスクが激増する
1台でも自転車のリスクは高いのですが台数が増える事によりトラックに乗らない可能性と傷付く可能性が飛躍的に上がります。
仮に3台の自転車をトラックにあなた自身が積み込む事を想像して頂きたいのですが、トラックの中で天井まで荷物を積む為には「自転車」はどの位置にどの様に積めば良いのでしょうか?
大変難しい事を想像できると思います。「プロ」だから何でも出来る訳ではなくほとんどの作業員はあなた自身の考えと出る答えは同じであるのです。
引越しの「プロ」だからといって素晴らしい裏技は無いのです。無理やり積むか積まないか、営業時の提案で自転車の事を考え積み込む容量に余裕を持たせるか持たせないかしかないのです。
距離が長いほどリスクが増大する
特に遠方までの引越しは走行距離が多い為に、トラックの荷台の振動は半端なく凄まじい物になります。
実際に他の荷物と自転車が擦れた為に、自転車の塗装が剥がれることがあります。
そんなバカなと思われるはずですが実際のことです。ウソのようなホントの話し良く有ることと言えます。
それではなぜ問題にならないかですが、自転車は外で保管している物が大半であり多少の傷が付いていることは普通であり、その傷の数や位置までいちいち気にしていない事が要因だと思われます。
その為引越し時に傷が付いても分からない事が多く、たとえ少しくらいの傷は気にしていない事がほとんどなのです。しかし最近の自転車は高額の物も増えており室内保管の場合も数多くある為に対策を考えなくてはなりません。
高額な自転車を理解していない営業マンと作業員が多い
引越し業者の多くは、高額な自転車の存在を理解していない者が多くいます。
大切な自転車や高額な物は出来れば自分で運ばれる事をお勧めします。ただし自分自身で運搬する事は出来ない方も多くいる事が現実問題になります。
自転車を専用に梱包する「輪行箱」
引越しのトラックで大切な自転車を運搬するのであれば、しっかりと自転車を保護する「輪行箱」を利用するのもひとつの対策となるので考えてみると良いと思います。
とくに県外への中長距離になる引越しでは、「輪行箱」に入れるほうが確実です。
大切な自転車であれば考えて見る必要があるでしょう。
引越し業者にどの様に依頼するのか
見積もりの時に営業マンに対してしっかりと確認する事です。「自転車はどの様に運びますか?」と聞いてみましょう。
そして「どの様に積むのですか?」とも確認で聞いて下さい。明確な回答が出来ない営業マンは積載の容積しか考えていない「出来ない」営業マンに間違いないのです。
ただ自転車の取り扱いがどうでも良く、他の荷物も多少の事はどうなっても構わない場合は無理やりでもトラックに詰め込んで貰う方が、お値打ちな提案が出る事は間違いないのです。
引越し当日トラックに乗らない可能性
基本的に契約の荷物は全て積む必要があるために一生懸命積み込みをしますが、破損を避ける為に考えて積む結果、荷物が乗らない事もあります。
引越し作業員も色々な者がいる為に、破損が出ない様に考えて積む者もいれば、何も考える事をしない作業員もいるのです。
まとめ
大切な自転車は自分自身で運ぶ事が最良な選択になります。
引越し業者に運んで貰う場合には、積み込み方法をしっかりと確認しましょう。
運搬が不安であれば「輪行箱」の利用を考える事も対策のひとつです。
単身パックでは自転車で料金が大きく変わります
本当に少量の荷物なら「単身パック」はお得ですが、自転車があると損になる可能性があるので注意しましょう。
単身パックと自転車については、次の記事で具体的に説明していますので参考にどうぞ。
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