道幅の狭い場所への引越しは甘く見ない方が家財のためです。
そんなこと関係ないように思えますが、じつは引越し先の道幅はとても重要であると言えます。
しかし道幅について甘く見ていたため、引越し当日にとても大変なことになることがあります。
そんな失敗をしないように注意点をピックアップしました。
狭い道の引越しを甘く見ていると大きなトラブルに
現在住んでいる家は引越し業者が下見に来るので心配することはありませんが、引越し先である新居は引越し業者が下見に行くことはありません。
引越し業者がお客様に口頭で確認する場合と、最近ではGoogleマップを使って様子を調べることがあります。
しかし実際に下見に行くわけではないため、引越しの当日に思わぬトラブルが発生する場合があります。
旧居の道幅が広く新居の方が狭い場合にトラブルが起こる
引越し業者は現在住んでいる家の前の道幅を基準にトラックの大きさを決める場合が多く、引越し先である新居の道幅に対して疎かになることがあります。
しっかりとした営業マンであれば、重要視するのは引越し先の道幅の条件であることは分かっていますが、契約欲しさに適当にしか考えていない営業マンがいることも事実です。
道幅が狭いと大きなトラックが使えない
今住んでいる場所には大きな4トントラックが駐車出来る道幅が有る場合でも、引越し先が4トンの駐車が出来ない場合があります。
当然ですがその場合には、大きな4トントラックを使わずに引越し先の道幅に合わせて、2トントラックなどの小さなトラック複数台で向かうことになります。
しかしその場合は料金に関して言えば、1台の大きなトラックより2台の小さなトラックの構成の方が割高になります。
トラックが2台になれば運転手も2名必要になる為、料金的に高くなるというわけです。
料金面で無理をする営業マン
大きなトラックが入れない為に小さなトラック2台が必要な場所でも、料金的なことが高くなるため小さなトラックを2台にするなどの行程を組まない営業マンがいます。
なぜその様な事を?と思うでしょうが当然と言えば当然のこと、トラックを複数台にすれば他社の営業マンに負けてしまうからです。
本来は引越し作業を円滑に問題なくプランを提案することが営業に求められている事のはずが、お客様ではなく他社の営業マンとの価格競争のことを考えてしまいます。
少しでも安くなる見積りを出さないと他社に勝てないという焦りから、スムーズな引越しのことなど無視することになります。
引越しの搬入先にトラックが入れない弊害は大きい
引越し先にトラックが入れない場合には色々とトラブルが起こります。
まず当たり前ですが引越し先の近くにトラックを停めることができないため、遠くに止めてそこから荷物を搬入します。
そのため引越しの時間が大幅に掛かる事になります。当然ですが弊害として搬入途中に荷物を落とすことや紛失の危険性が増します。
最悪は雨天の場合で荷物を濡らすことになり、取り返しのつかない事態になる場合もあります。
引越し作業員の不満が爆発する
作業員も当然ですが人間です、疲れ知らずの機械ではありません。
遠くから荷物を運ぶことは引越し作業になれた者でも大変です。肉体的な疲労は想像以上になるため、当然のように営業マンに対する不満が噴出することになります。
「こんな無理な行程を組みやがって」と。
ただでさえハードな仕事である引越し作業が、もう無理なレベルにまでなるのです。
時間が通常より余分に掛かるので焦る危険
とにかく引越し作業の時間が余分にかかる為に焦ります。
焦る為に破損のリスクは極端に上がります。心理的には引越しを完了させる事に精一杯となり、良い作業を行なう気持ちなど飛んでしまいます。
引越し作業によって起こる床や壁、荷物の破損などの可能性は飛躍的に高くなります。
せっかく新天地への引越しであるのに、気分の悪い思いをする事になるかもしれません。
良い営業マンは料金優先ではなく行程を重んじる
料金が多少高くなっても、行程を優先する営業マンの話しに耳を傾けましょう。
たくさんの引越し業者の見積りを取ると感覚が麻痺して、金額が少しでも安い方が良くなる気持ちが芽生えてきます。
インターネットで金額を1円単位で比較する行為と似てくるのです。
しかし比較はあくまでも同じ製品ですることであって、引越しは皆同じではありません。
営業マンによってユーザーの事を考えてプランを出す者もいれば、他社との比較ばかり考えてプランを出すバカもいるのです。
後悔の無い引越しをするため、冷静に判断しましょう。
本当に価値のある営業マンとは
素晴らしい営業マンは、金額が多少他社より高くなったとしても、安全に引越しを完了する方法を考えます。
それはトラックの大きさもそうですが、作業員に無理な行程を押し付けることをしません。
他社より安売りをする料金優先で契約を取る営業マンは、作業員のことをコマとしか思っていません。
そのために無理な行程を組み、安い料金プランを作り上げます。
しかしそこには、作業員にとって地獄のような無理な作業が待っているのです。
余裕のある行程と無理をさせる行程、いったいどちらが破損などの事故がない引越しができるでしょうか?
答えは明白です。
まとめ
引越し先の道幅が狭い場合は必ず営業マンに確認しましょう「狭いですが大丈夫ですか?」と、そしてスムーズに引越し作業が行えるのかと。
もしも4トンなどの大きなトラックで行う行程ならば、引越し先にトラックを止めることができるか営業マンに問いただしてみましょう。
引越しの作業は時間を読むことは難しいと言えますが、遅くとも何時にまでに作業が完了するのかも合わせて聞くとより効果的です。
そうすることで、営業マンが無茶な行程を組むことを予防することができます。