アリさんマークの引越社が提訴されて引越し業界が大騒ぎな現状ですが、肝心の引越しへの品質に影響はあるのでしょうか?
従業員は大変だが顧客的には良かった提訴
従業員に対する弁済や労働問題で提訴された引越社ですが、実際に顧客が被った被害は何でしょうか?
従業員の苦しみは顧客サービスにつながる
引越し業界だけでは無く、介護や飲食などのサービス業全般ですがサービスが過剰な業界ほど従業員の負担が増えるのは誰が考えても当たり前の事ではないでしょか?
誰の負担も増えずにサービスが向上するような便利な事は世の中には無いのです。
従業員が破損を弁済する仕組みが破損を減らすと言う愚行
お客様の大切な荷物を壊しても会社が弁済すれば、従業員は破損に対して無頓着となり破損を防ぐことが出来ないと言う勝手な言い分がまかり通っている引越業界。
つまりは従業員に弁済する恐怖を植え付ければ、破損を起こさない様に気を付けると言うことです。破損や事故は会社に不備は無く、すべて従業員に有るという考え方なのです。
もっと簡単に言えば、「破損は全部おまえらで弁償な!」「破損を出すお前らが悪いだろ?」「破損出さなければいいんだろ?」「悪いのは会社じゃないだろ、お前らだろ?」「アルバイトが破損出さんように気を付けろよ、アルバイトの破損の責任はお前な!」ってところです。
事故に関しても同じようなもの
事故に関しても同じ様なもので、「事故するなんて何考えてるの?普通は有りえん事に対して迷惑だからお前払えよ!」「ちょっとした車両についた小傷も管理不足でお前払えよ、管理ぐらいしろよ、お前が管理している車両だろ、会社は迷惑なんだわ!」って感じです。
従業員に負担させるから激安な引越し代金が捻出できる
2トン従業員2名で2万円、4トン従業員4名で4万円などの料金で引越しが利益を出すのは非常に難しいのです。
人件費は非常に高く、サービスで配るダンボールの経費、トラックの維持費、燃料代、高速代、宣伝費、求人に掛かる費用、法人やインターネットによる紹介料など様々な経費が掛かります。
当然この様なバカげた安い料金で運営は厳しいのです。そこに破損の弁済費や事故の修理代などを会社が払っていたら全ての売り上げは食い潰されるのです。
引越し会社間の激安料金競争が激しい為に体力が尽きた会社から潰れて行きます。しかし経費で掛かる費用の大部分を従業員に負担させることが出来れば会社は潤うのです。
会社の利益と顧客のメリットを無理やり結びつけたのが従業員による弁済です
まさに引越し会社にとってはいいところ取りです。従業員は破損を出すことをおそれ作業を注意して行います。それこそ顧客にとっては願った事ではないでしょうか?
なにか問題を起こせばその本人が全てを償うために雇われた身以上の注意を払う事でしょう。この流れは顧客にとって素晴らしいの一言ではないのでしょうか?
もし破損が出れば従業員負担の為に会社も痛みがなく、弁済の流れも早いのです。会社に負担はないのですから早期解決が出来るのです。
まさに顧客第一主義とはこの事かもしれません。
引越社提訴の流れは従業員を再評価してほしい
引越社を批判する事はあっても従業員に対しては批判しないでほしいです。
従業員はただ一生懸命に作業をしているだけなのです。その一生懸命の中には破損や事故は全て自分が責任を負う事を自覚して作業してるのです。
バカな奴だという意見も最もだとは思います。そんな会社はすぐ辞めればいいのにと思うはずですが、誰もが生活が掛かっている為に気持ちだけでは安易に辞める事も出来ないのです。
品質は業界の中で良い方
弁済させられる流れは自然に品質向上に役に立っています。間違ってもこのやり方を認めている訳では有りませんが…。
ただし問題はその場しのぎの人員である「アルバイト」の雇用です。ある程度の意識がある「長期アルバイト」は社員以上に良い作業をしますが、良い作業をしようと思うアルバイトは殆どいない事が現実問題なのです。
社員と意識の無いアルバイトの温度差がある為にこの様な弁済の仕組みを作っても、一向に破損は減りません。本当に社員は苦しい状況で働いているのです。
社員は労ってやって欲しい
本当に社員は頑張っています。
もし引越社を使う時は労ってやって下さい。あえて引越社を使えという意味合いでは有りませんが…。
まとめ
従業員に弁済させる事は品質向上でもあるので顧客にはメリットがあった事です。料金も安く出来るメリットがあったのですから。
ただし従業員側からみると地獄ですね。改善される事を祈ります。
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