引越しの時に時折おこるクレームの中に「荷物の紛失」があります。
普通に考えれば荷物の紛失など起こるはずもありません。しかし実際には起きる可能性があるのです。
荷物の管理はどうなっているのか
引越しの時には基本的に荷物のすべてを運搬してもらいます。中には一部分の運搬という場合もありますがほとんどが「全部」運ぶといえます。
引越しがすぐ近くまでならさほど問題はありませんが、県外への引越しのように長距離の場合はいろいろな問題を抱えています。
重要な問題は「紛失」
引越し業界をしらない人から考えれば信じられないことだと思いますが「荷物の紛失」は実際に起こっています。
紛失の場合は長距離になればなるほどハイリスク。
なぜ長距離で「荷物の紛失」リスクが高くなるのかは至って簡単です。
多くの引越し会社が長距離の場合には荷物を積み替えるためです。長距離では高速代や燃料代、人件費などのコストは低減したいのが企業として当然といえます。
しかし1件の引越しで1台のトラックが長距離を走っていてはコストの低減は不可能です。
その為には1台の大きなトラックに数件の引越し荷物を積み合わせます。これが「混載」と言われる方法です。
混載になれば人的なミスで他の荷物に紛れることがあります。それは混載するトラックの中で起こる可能性もあれば、荷物を一時保管する場所のどこかで紛れてしまうこともあります。
荷物の紛失を防ぐ方法は無い
正直なところ、荷物の紛失を100%無くすことは不可能と言えます。
引越しの荷物は1個1個に名前は書いていません、とても当たり前のことですよね。ついでに言えば荷物の個数も数えてはいないので管理は難しいのです。
その状態で他の人の荷物に何かが紛れてしまっても分かりません、判別がつかないのです。宅配の荷物であれば1個1個に「送り状」が貼ってあるので間違いは基本的に起こりません。
その点で言えば引越しの荷物は他の人の荷物と混載することは非常に危険と言えます。
わたしの個人的な経験では何度か荷物が違う引越し先に紛れた経験があります。荷物が無事出てきた物もあれば、まったく出てこなかった物もあります。
それこそ酷い状態では引越しの荷物が全部入れ替わって持って行った経験もあります。簡単に言えばAさんの荷物がBさんに届けられ、Bさんの荷物がAさんに届けられたと言うことです。
常識ではあり得ないことですね。
うそを言う引越し業者がある
「混載」は心配なのでトラック1台を貸しきる「チャーター」でお願いしても無駄な場合があります。
引越しの依頼主からは確かにトラック1台の貸切である「チャーター便」で受けていたはずが経費を削減するため引越し業者が勝手に他の荷物と混載をします。
運ばれた時には他の人と一緒に混載されて運搬されたなんてことは良くあることかもしれません。
依頼されたお客さんには内緒で行っているのでプロとしてはタチが悪いと言えます。こんな状況では荷物の紛失が起こるのは当たり前ですよね。
ただその中でも混載を了承してもらい格安な引越しを提供することもありますので一応フォローしておきます…。
荷物紛失に一番有効なのは「封印」
運送会社の仕事に関係しない方には分かり難いかもしれませんが長距離輸送する場合はトラックの荷台やコンテナの扉に「封印」をします。
運送会社の封印はシリアルナンバーが入っているので同じものは2つとありません。
その封印で荷台の扉にロックするのです。外す時は封印を切り取るしか方法はありません。一度封印をすると二度と外して元に戻すことは出来ないのです。つまり封印は再生不可という訳です。
この様な再生が出来ない封印をすることで途中で荷台の扉を開けることができません。もし仮に途中で扉を開けるのであれば封印を切る必要があります。
封印のシリアルナンバーがあらかじめチェックされているので違う封印に替えてロックしても分かると言うことです。
荷台の扉を勝手に開けることが出来なように管理する目的が「封印」といえます。
もし誰かが勝手に扉を開ければ封印は二度と同じシリアルナンバーにはならないので、誰かが勝手に開けたことが客側にも分かると言うことです。
その為にだれも勝手に扉を開けることはできません。それは荷物紛失に一番効果的であるのは間違いないのです。
サカイ引越センターには「封印」がある
ほぼすべての引越し業者には「封印」はありません。
あっては困るのが引越し業者としてのホンネでしょう。しかしサカイ引越センターでの「封印」をする取り組みは引越しの内情を知るものとして喜ばしい取り組みです。
顧客目線で荷物のことを考えていると言えます。
サカイ引越センターの「封印」
地味なサービスですが引越し会社に長く務めた者から言わせれば、一番スゴイ施策と断言できます。
この取り組むはどこもまねが出来ないでしょう。封印など導入すれば勝手に混載が出来ないので困る引越し業者が大半です。
そこを敢えて実施するサカイ引越センターは素晴らしいと思います。ただし作業も良いというのはイコールではありませんのでお忘れなく。
出典:サカイ引越センター
引越し業者を迷っているなら
サカイ引越センターを見積もりの候補に入れるのが良いでしょう。
ただし会社としての「封印」をする施策と作業の良さは繋がりませんので複数の引越し会社と見積もりを比較して判断しましょう。
ただし長距離の場合は「封印」に重きをおくことは大切です。この「封印」は他社に対してのアドバンテージとしては凄いものです。
サカイ引越センターと他の引越し業者を比較する引越し見積もりサービスはこちらの記事でどうぞ。
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