引越しの搬入を円滑にするためにすることは色々ありますが、あえて言うのなら荷物の仕分け方法です。
引越し当日に円滑な作業ができない理由として多いのが、荷物を搬入する際に時間がかかり過ぎる点が挙げられます。
どうすれば効率の良い搬入ができるのかを考えて行きます。
引越しの搬入は何をどうすれば良いのか
まず前提として引越しの際に、小物の荷造りを自分自身で行なった場合を前提とします。
家族での引越しは、荷造りした大量のダンボールが出来上がります。数にして50個から100個くらいは普通にできます。
しかし問題はこのダンボールがどの様に運搬されて、どの様に新居の指定の場所まで搬入されるかという事です。
通常は新居への搬入は容易であるはず
例えば今住んでいる家が3LDKだとします。
その様な場合は新居の間取りは最低で3LDK、通常4LDKと部屋が広くなる場合がほとんどです。
一般的に考え、3LDKから2LDKに引越しをすることは、特殊の状況を除きほぼありません。
つまり、新居への引越しはスムーズに荷物が搬入できるはずです。
ダンボールはどの様な流れを辿るのでしょうか
まず旧居の部屋からある程度順番にトラックまで運び込みます。
その際にほかの部屋のダンボールと混ざり、トラックの中に積み込まれていきます。
ダンボールはまとめて積み込む方が効率がよく、ほとんどの引越し業者はダンボールをトラックの中で一箇所に集中して積みます。
しかし問題は、その段階ではどの部屋のダンボールかは区別もつきません。このダンボールをトラックに積み込む流れは、基本的に一番最初に行われます。
なぜかと言うと一番最初にダンボールや小物を部屋から出してしまわないと、あとの大きな家具などの運搬や梱包に支障が出ることが一つ。
もう一つの理由として、新居で大きな家具などの搬入が終わり、セッティングが完了した状態の部屋になった状態で小物とダンボールを配置していくためです。
新居にダンボールを先に搬入してしまうと、もう大きな家具を入れる事が困難になってしまいます。
その為、一番最初にダンボールを旧居から出してしまえば、トラックの一番奥に積み込まれます。それは新居に行けば一番奥と言うことですので、一番最後にトラックから出てくることになります。
新居でダンボールはどう搬入するの?
ここが問題です。
大量のダンボールと小物がいろいろと入り混じっています。当然ですが部屋別には分かれてはいません。
そうなると仕分け作業が大変である事は、想像出来るのではないかと思います。
これが、本当に大変なのです。
その都度ダンボールの搬入をどこの部屋に入れるか、お客様に聞かなくてはなりません。毎回毎回です。
ダンボール以外の小物も聞かないと分かりません。何も行き先が書いていないのですから、当たり前の事になります。
毎回聞かれるのは大変
引越し屋はプロだから、指示も必要なく、すっとやるものだと想像している方は多いようですが、実際のところすべての荷物の行き先など覚えることは不可能なのです。
そのため、毎回毎回いろいろな作業員に代わる代わる聞かれます。
それこそダンボールにマジックで分かりやすく「寝室」とか「リビング」など書いてあれば良いのですが、全てをしっかりと記入することは困難です。
小物はダンボールだけではありません、箱に入っていない小物も数多くあります。
それでは、どうしたらスムーズに搬入作業を行う事が出来るのでしょうか?
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各部屋の名称を記号や番号化して仕分ける
簡単に言えば部屋に記号や番号をつけるそれだけです。
各部屋を分かりやすく記号や番号化するのです。注意点は直感的に分かることが一番です。
そして太目の黒マジックでダンボールの側面と上面に、大きく部屋別に決めた記号などを記入します。
直接マジックで記入できない物は養生テープを貼りその上に番号を記入する。小物から大きな家財まで全てに有効です。
ただ注意して頂きたい事が何点かあります。
- 必ずダンボールは横と上の部分の2か所に記入(横だけでは作業員が持った時にに見えません)
- 記入に使うペンは太めのマジックを使用
- マジックの色は黒で記入
- 太めの赤マジックも用意する
- 「割れ物」と「すぐ使う」物を赤でその文面を追加で記入
- A4くらいの紙に大きく番号を記入した物を各部屋の入り口に貼る
- 簡単な間取り図で良いのでコピーをして、そこに各部屋の割り当てた番号を記入して要所要所に貼る
- 以前説明した養生テープを小物に貼り番号を記入(この作業ができるだけ多くなると大変スムーズに行きます)
以上の事をするだけで、驚くほどスムーズに作業が行われ、引越し疲れも最小限に済むことができます。
引越しを依頼する側の負担も減り、作業員の負担も当然ですが激減します。
その結果、作業がスムーズに行われることになり時間短縮となります。
まとめ
効率良い荷物の搬入は、時間短縮のメリットだけではなく、労力を減らす結果になります。
スムーズかつ労力の少ない引越しは同時に、荷物破損のリスクも軽減させる効果があります。
それは依頼する側、作業する側の双方にメリットしかありません。
事前の準備などで労力が増えますが、引越しを完了した段階で必ず良かったと感じることができます。
すべて仕分けは部屋別の番号や記号にて管理する。当然分かりやすいように部屋の名称の記入も兼用して下さい。ただし番号が全面に目立つようにすることは必ず必要です。