いよいよ夏の暑い日がやってきます。夏の引越しはユーザーにとっても引越し屋にとっても注意事項が多い時期なのです。
クレームが多く発生する夏の引越し
引越し作業は人が行うという事を考えると『夏』がいかに過酷な時期であるのか見えてきます。
作業員の疲労
夏の猛暑は30度を軽く超え40度近くに及ぶ事もあります。
その中での作業は軽いスポーツを超えるレベルの肉体的負担が作業員に及びます。夏の引越し作業は毎年の事ですが『熱中症』を引き起こし、引越し作業中に緊急搬送される者が必ず出るのです。
熱中症対策が追い付かない
引越し業者各社は夏場の熱中症対策を取っているのですが追い付かない状況なのです。
引越し会社としては熱中症対策として常にスポーツドリンクを作業中に補給する事を指示していますが、それでも熱中症になってしまいます。
1回の引越しで2リットルのスポーツドリンクを飲みほしてしまう程ハードな作業内容が『引越し作業』なのです。
汗によるトラブル
1回の引越しで2リットルもの水分を必要とする夏の『引越し作業』当然ですが汗の量も半端ではない物になるのは想像できるのではないでしょうか?
その汗が引き起こすトラブルが非常に多い事を引越し作業員が把握することは当然のことですが、引越しを依頼した側もトラブル防止の為に対策を取る事が重要になります。
夏の暑さは汗が滝のように出て止まりません当然タオルを持参しているはずですが、あまりにも大量な汗の為にタオルも衣類もすぐに絞れるくらいの汗を含んでしまいます。この状況の中でタオルも持参しない作業員は論外ですので注意が必要となります。
特に注意が必要な作業員は週末しか来ない学生アルバイトや新人がタオルを持参しない事が多く見受けられます。
汗によるトラブルには代表的に次の3つが考えられます
1.家屋の汚損
当然すぎる事ですが滝の様な汗をかいている状況では気を付けていても床に落ちる汗を完全に防止することは大変困難なことなのです。どれだけ気を付けても床が汚れてしまう可能性は有るのです。
特に注意は『和室』と『壁』です。フローリングに汗が付いても拭くことにより綺麗になりますが和室の畳に汗が付くとシミになる恐れがある事と不衛生です。
汗は直接落ちた汗だけではなく、靴下に付着した汚れと足の汗により畳を汚してしまう場合も有るのです。
『壁』に関しては壁紙を安易に触る事により手の汗が付いてしまう事も多くあります。作業により手も汚れているので汗により壁紙が汚れるのです。
2.衣類・寝具の汚損
寝具に関しては通常は『ふとん袋』に入れて運搬するのですが、ふとん袋はかなりの大きさになるので作業員は抱き抱える様に運びます。その際に体中の汗がふとん袋に付いてしまいます。
衣類に関しては通常はダンボールに詰めて運ぶので大丈夫ですが、引越し業者から当日レンタルされる『ハンガーボックス』に移し替える際に衣類に汗が付着します。
3.家具の汚損
家具は全般に汗が付きやすいのですが特に注意が必要な物に『桐箪笥』があります。
汗染みが付いてしまうと取れなくなるので細心の注意が必要となります。
汚損はどうやって防止すればよいのか?
和室に関しては必ずキルティングを敷いて貰いましょう
引越し業者としては和室の作業でキルティングを敷くことは当然の作業です。しかし引越し業者や作業員によっては何も敷くことをしない場合がありますので営業マンに『汗対策』についての確認とお願いをしておきましょう。当日も作業責任者に確認をすると良いでしょう。
実際に私も過去に畳をドロドロにされた覚えがあります…。
壁紙に関しては養生をして貰いましょう
養生の目的は傷防止と汚れ防止の意味があります。
但し引越し会社により養生をあまりしない場合がありますので営業マンにしっかり確認しましょう。
作業員も夏の暑さで手を抜く場合がありますので、さりげなく『壁紙は気にしているのでお願いしますね』とさらりと一言付け加えておくと効果的です。
寝具に関してはふとん袋に入れ過ぎないようにしましょう
ふとん袋にふとんを入れ過ぎると中身が飛び出てしまいます。当然汗が付着する危険性が増しますので少なめに入れましょう。
当然ふとん袋がパンパンになっていれば持ちにくいので抱き抱える形になり、体の汗が付着する危険性が増しますので入れ過ぎは厳禁です。
ハンガーボックスの衣類は自分で入れ替えしましょう
ハンガーボックスの入れ替え時に汗が付着しますので、必ず自分で入れ替えると作業員に伝えましょう。
自分で入れ替える手間を惜しむと夏は後悔することになりますので是非自分で入れ替えましょう。
レンタルのハンガーボックスは衛生的にもあまり良くないため、ご自身でハンガーボックスを用意するのも有効な手段となりますので一考しても良いかと思います。
桐箪笥は手袋を必ずして貰いましょう
桐箪笥は作業用の手袋とは別にきれいな手袋を使って貰います。
そんな事は引越し業者であれば当然のことなのですが素手で取り扱う馬鹿な引越し作業員が多くいる事も事実であるのです。
営業マンに確認をしておく事は最低限おこなっておきましょう。
まとめ
タオル・手袋などは予め用意しておくと良いでしょう。
特にタオルはいくら有っても良いくらいです。特にタオルを持ってこない作業員がいれば最悪な結果になるかもしれません。自己防衛をする事をお薦めします。
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