引越しが近づき天候が気になる事だと思いますが、もし引越し当日が台風だとしたらどうなるのでしょうか?
実際の引越し業者は台風に対して、どのような考えがあり、どの様な動きをしているのか見ていきます。
引越し業者からの日延べはない
天候が悪い場合でも引越し業者からお客様へ、日程変更の連絡は基本的にありません。
ただ基本的にと言うだけで絶対ではないのです。状況によっては引越し業者から日程変更の提案が入る場合があります。
基本的に日延べが無い理由
引越し業者は毎日引越しがあるのです。
その数は1日数件の場合もあれば、10件以上の引越しも普通に有るのです。その行程を行う為に前もってトラックの予定と人員の手配をしているのです。
人員の手配は社員の出勤状況とアルバイトの出勤を考えて組み上げなくてはなりません。
引越しの件数次第で従業員は休暇が決定する事が一般的に行われおり、毎日の出勤状況は余剰人員を出さない様に厳しく組まれているのです。
余剰人員は経費の負担になる
薄利多売が原則の引越し業界で余剰人員を出勤させると経費が掛かり過ぎるので、その日に必要な人員をギリギリだけ出勤させるのです。
それは毎日毎日組まれている為に、突然引越しが無くなると困るのです。出社させたアルバイトは引越しが無くても給与が発生することになるのです。
社員に関しては給与の部分も有りますが、日延べになった引越しを行う為に余分に出勤させなくてはならないのです。
従業員は毎日同じ人数が出勤する訳ではない
引越しの勤務体系は全員がバラバラに出勤する完全シフト制であって、全員同じ定休日が有るような体系ではないのです。
出勤体系の組み合わせはブラック企業と言われるだけあり、突然「明日休みな!」と事前に休暇が決められていない場合も有るのです。
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天候による引越しの日延べは混乱が起こる
引越し当日や前日に「明日台風が来るので日程変更してください」と言われると混乱が起きます。
その変更した引越日に対して余分に人員を出勤させないと引越しが行えないからです。1か月も先の日に変更ならば問題はないと思いますが、台風による日延べは近日中に変更となる事が通常なのですから…。
その為に日延べをする場合は引越し業者が行える日程しか受け付ける事が出来ないという事なのです。
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日程変更はキャンセル料が必要なのか?
これはケースバイケースになります。
基本的に引越しの当日と前日でのキャンセルは費用を請求されます。しかし暴風警報などが出ている天候で業者が中止を判断した場合であれば費用は請求されないのです。不可抗力というものです。
ただし引越し当日に多少の雨天でキャンセルを申し出た場合は当然ですがキャンセル料が発生します。
引越しが出来ない理由にはならないのです。
引越し業者としては人件費が余分に掛かっており、損害が発生することは事実なのですから。
キャンセル料はいくら?
- 引越し当日:運賃の20%
- 引越し前日:運賃の10%
引越し代金ではなく「運賃」という項目の最大20%となるのです。
市内の引越しでトラック1台の運賃は3万円~4万円ほどになるので、引越し当日のキャンセルでも8000円ほどになります。
キャンセルについて詳しい記事はこちら
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従業員のホンネは作業をしたくない
台風で荷物を濡らさずに運ぶ事は不可能です。絶対に無理なのです。
家の中も雨が吹き込むのも当然で、風で荷物が飛ばされる事もあります。破損を出す可能性も劇的に増えるのですから、作業員の立場では日延べにしてほしい気持ちが多く有るのです。
最終的な判断は自分でするしかない
結局は台風での引越しを決行するかしないかの判断はすべて自己責任となります。
ただホンネを言えば引越しの日程が時間を許すのであれば、日延べをする事をお薦めします。
台風で引越しを強行する事はデメリットしかありません。
新居が水浸しになり荷物も濡れてしまう引越しにメリットは無いのです。ただ全ての人が日程変更することは出来ないのが現実なのです。
まとめ
台風の引越しはお薦めしません。もし日程が変更可能ならば後日にするようにしましょう。
ただしキャンセル料が掛かる可能性が有りますので注意が必要です、個人的にはキャンセル料を払ってでも日延べをした方が良い場合が多いと思います。
それほど台風は引越しの天敵なのです。